ちょっと一服のつもりが……。
トイレの便座に腰かける。
歳なんでしょうか。思わず、「ふぅ〜」なんてつぶやいたり。
不思議に心休まる瞬間と言えなくもない。
で、その瞬間を味わうためにトイレの扉を開けました。
『ギクッ』と動きを止めた野郎がひとり。いえ、一匹。
軽量級のゴキさんです。でも、ゴキさんはゴキさんです。
ゴキさんと対面したら、どうするか。
雄叫びを上げて、逃げますか?
別に、何の反応も示さず便座に座りますか?
「失礼しました」と扉を閉めますか?
私は、闘います(ちょいと腰を引きながら)。
「ちょっと待ってろよ」とつぶやいて、
相手が逃げないように扉を閉めて、新聞紙2枚をくるくる捻った武器を持ち
いざ、闘いのリング(トイレです)へ。
広い部屋なら、狙いを定めて大きく振りかぶり一発で仕留める自信はあるのですが、
狭いリング(いえ、トイレ)では、
スナップを効かせて小刻みなジャブを繰り出すのが精一杯。
バレーボール経験者なら、このジャブでKOできそうですが、
私は文系、手首が硬い。もう少しというところで小さな隙間から逃げられてしまいました。
一服のつもりでトイレを開けたのに、闘いに没頭して、逃げられて。
でも、便座に腰かけると、「ふぅ〜」と漏れるんですね、これが。
『トイレで便座に腰かけている時間』。これもお休みのひとつということなんでしょうか。
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